メダカ飼育にグリーンウォーターは使ってますでしょうか?
針子飼育やミジンコ培養にも使えるグリーンウォーターですが、
といった疑問が出てきました。
調べてみたところ、簡単に、綺麗に作り上げる方法がありましたので、紹介します。
グリーンウォーターの一般的な作り方

グリーンウォーターの一般的な作り方は
飼育水を、日光の当たる場所に置いておく
基本的にはそれだけで大丈夫です。
グリーンウォーターの緑の要素は植物性プランクトンですから、日光が大切です。
特に急ぎでなければ、屋外でメダカ飼育をしていれば自然とグリーンウォーターになるはずです。
また、ここで『飼育水』としたのには理由があります。
ただの水道水ですと、植物性プランクトンのエサが全くないため、うまくグリーンウォーターなりません。
メダカの糞やエサの食べ残しなどが水に含まれることで、バクテリアが繁殖出d切るようになります。
飼育水オンリーでなくても、少し飼育水を混ぜてあげるだけで十分に育ちやすくなりますので、混ぜといてあげましょう。
グリーンウォーターの作り方:早く綺麗に作るには

基本的なグリーンウォーターの作り方は、上に書いた『飼育水を日光にあたる場所に置いておく』だけなんですが、もっと早く作る方法があります。
先にまとめると
- 飼育水を混ぜた水を用意する
- 日光に当てる
- 透明な容器を使う
- エアレーションを回す
- ハイポネックスを混ぜる
飼育水と日光以外にも、エアレーションとハイポネックスという要素があります。
この4つをすべてできると、綺麗なグリーンウォーターがすぐに作れますよ。
エアレーションを回す
可能であれば、エアレーションを回してください。
グリーンウォーターのバクテリアは、植物性プランクトンで、『好気性バクテリア』という側面があります。
好気性というのは字のごとく、空気、酸素が好きなバクテリアですね。
酸素を送ることでバクテリアが活性化して、どんどん培養が進みます。
水中の酸素は、水面からしか供給することができません。
面が広い水槽などで培養しているときは、風で水面が波立ち、酸素が供給されやすくなりますが…
反面、ペットボトルなどの口が狭いものでは面が少ないので、水中に溶け込む酸素の量は少なくなります。
ペットボトルでもエアレーションを回せば十分ですが、できるだけ面の多いものの方が培養のスピードは速いですよ。
ハイポネックスを混ぜる
ハイポネックスというのは、花や野菜を育てるときに使う肥料です。
これをチョロっと色づくくらい混ぜてあげると、グリーンウォーターの培養が一気に早くなります。
グリーンウォーターの要素は植物性プランクトンですので、植物を育てる肥料がそのままエサになってくれます。
メダカ水槽でのグリーンウォーターは、メダカのフンや粉餌など、いろんなものが植物性プランクトンのエサになってくれるので、勝手にグリーンウォーターに育っていくんですが…
グリーンウォーターを直接作ろうと思うと、メダカのフンなどもありませんから、植物性プランクトン用にエサをあげる必要があるということですね。
実際はエサになるものであれば何でも良いので、PSBなんかもとても良いのですが、もったいないかなと思います。
ハイポネックスは安いですし、少量でかなりの栄養価になりますので、ハイポネックスがおススメです。
グリーンウォーターの作り方:うまく作れない原因

グリーンウォーターを作るための条件は上に書きましたが、『飼育水を日向に置いておく』だけではうまく培養が進まないことがあります。
ザっと上げると
- 植物性プランクトンが全くいない
- 植物性プランクトンのエサが足りない
- 日光が足りない
- 酸素が足りない
- 雨水による水質変化
これらの要素、どれかが原因です。
植物性プランクトンが全くいない
基本、外に水を放置しておくだけで作れるグリーンウォーターですが、『植物性プランクトンが全くいない』という状況だけは、どうしても培養がうまくいきません。
例えば、外に面の広い水槽を放置した場合、そこに葉っぱが落ちてきたり、虫が入ったりして、何かしらの要素で植物性プランクトンが紛れ込んで、勝手に培養が進むんです。
しかし、水道水をペットボトルに入れて放置した状況だと、カルキでプランクトンは死滅していますし、何かで混入することもできない…というわけです。
エサ、日光、酸素は、足りないからといって全くグリーンウォーターにならないことはないはずです。
1週間ほど放置してみて状況があまり変わっていないようなら、飼育水の追加をしてみると良いかと思います。
雨水による水質変化
グリーンウォーターがうまく作れない場合、雨水による水質変化も原因の一つかもしれません。
純粋に雨水が混入すると、グリーンウォーターが薄まるということもありますが…
グリーンウォーターは植物性プランクトンです、この植物性プランクトンが雨によって死滅してしまうということも考えられます。
例えば、水が茶色っぽくなってきたとか、底に緑色のものが沈殿しているような状態であれば、雨水による死滅の可能性が大きいです。
雨の何が悪いかは一概には言えませんが、植物性プランクトンはアルカリ性ですから、酸性雨がダメージを与えていたり、突然の水温の変化なども考えられます。
水槽など、雨水が多く混入する可能性があるようでしたら、透明なフタをかけてあげると安定しやすいですよ。
グリーンウォーターの作り方:実際の様子
実際に僕が家でやってるグリーンウォーターの様子を写真にまとめました。

左はもうすぐ完成のグリーンウォーター、右が今回仕込んだものです。
ハイポネックスでちょっと青みがかかってるのがわかるでしょうか。
肥料はこれくらいで充分ですが、心配ならもうちょっと入れても大丈夫。

左は完成したので新しく仕込み、右が3日目です。
グリーンウォーターになりつつありますね。いい感じ。
ちなみに左は、テストでPSBをエサにしているため、赤みがかっています。

右は4日目にしてグリーンウォーターほぼ完成ですね。
グリーン化が進んできてからは一気に濃くなっていくのがわかります。
メダカ用であればこれくらいで充分ですが、ミジンコにあげるとすぐクリアウォーターになってしまうので、もうちょっと濃くしていきます。

右のグリーンウォーター、6日目にはしっかり濃い目になりましたね。
ここまで濃ければ十分なので、エアレーション外して、使うまで屋外放置です!
ほっとけばまた濃くなってきますからね。
グリーンウォーターの作り方まとめ
