【初心者】メダカ飼育は難しい?エサや水替えなど、育て方をわかりやすく解説!【失敗しないために】

こんにちは、くりたメダカです。
- メダカ飼育始めてみたいけど、何を用意したらいいの?
- メダカ飼育で失敗しないためにはどうしたらいいの?
こんな疑問があるかと思います。
生き物を飼うわけですから、メダカ飼育が初めての人はたくさん不安がありますよね。
しかし、メダカは生き物の中でも比較的飼いやすい生き物です。
普段から飼育している経験談を踏まえて
- メダカを飼育する流れ
- メダカ飼育に必要な物
- メダカ飼育で失敗しないためのコツ
といった内容を紹介していきます。
この記事を読んでコツさえ掴めば、失敗する確率を減らして楽しくメダカ飼育ができるようになりますので、ぜひ最後まで読んでください。
メダカ飼育の流れ
メダカ飼育の流れは
- 飼育用品を揃える
- 水槽を設置し、メダカが住みやすい環境を作る
- メダカを買ってきて水槽に入れる
- 毎日の餌やりと、数日に一回の水替えをする
単純にこれだけで、難しいことはありません。
一度準備さえできてしまえば、あとは④の餌やりと水替えを繰り返すだけです。
細かい流れやコツは、以下で説明していきます。
メダカ飼育の準備
メダカは準備せずいきなり買ってきても、失敗して死んでしまうことも…
できるだけ事前に準備を済ませておいて、メダカが住みやすい環境を作っておいてあげることをおススメします。
飼育用品を揃える
メダカ飼育に必要な物は以下のものが基本です。
- 水槽
- 餌
- ろ過装置
- 底砂
- 照明
- 保温器具
これらすべてがあると安心ですが、必ずすべてが必要ということでもありません。
それぞれおススメも含めて紹介していきます。
こだわりはない!とりあえず急いで揃えたい!!
という人は、こういった飼育セットを購入してしまっても大丈夫です。
水槽
水槽は室内であれば一般的なガラス水槽を選んでおけば問題ありません。
置き場所や飼育したいメダカの数に応じて、サイズや形を選びましょう。
メダカ飼育での適正な数は、1L=1匹と言われています。
というのも、水が汚れる速度、バランスが取れるのがそれくらいの数だからです。
もちろん、大きい水槽に少ない数を入れれば水質は悪くなりにくいですし、逆に過密に飼育するとすぐ水質は悪くなります。
水質が悪くなると一気に全滅という悲しいこともありえます。
たくさん水替えすれば水質の維持をすることはできますが、初めての場合はなるべく飼育する数を少なくしておくと安心でしょう。
ガラス水槽は横幅のサイズで40cm水槽、60cm水槽などという呼ばれ方をしていて、高さや奥行きの基準は決まっています。
1L=1匹の基準で考えるとこの数になるのですが、経験上はじめはもう少し少ない方が良いと思います。
慣れてきたら増やしてもいいので、45cm水槽で20匹、基準の2/3くらいの数に抑えるつもりで水槽を選ぶと良いですね。
屋外での飼育や、いろんな水槽を見てみたい人はこちらの記事も併せて読んでみてください。
ろ過フィルター
水槽の次に必要なのはろ過フィルターです。
ろ過装置は、水質が悪くなるのを抑えてくれる効果があります。
ろ過フィルターには物理ろ過と生物ろ過という2つの機能があり
- 物理ろ過:フンなどのゴミを取り除いてくれる効果
- 生物ろ過:バクテリアという微生物が、水中の悪い物質を分解してくれる効果
このどちらも上手く作用するのが、良いろ過フィルターと言えます。
淡水魚用のフィルターで調べると
など、様々な種類が出てくると思いますが、最初はこちらの外掛け式フィルターをおススメします。
自分もこちらを使っていて水質は安定しています。
飼育しているうちに中のろを変えることもできるので、ある程度自由度の高いものを買っておくと安心ですよ。
底砂
底砂(低床)は、文字通り水槽の底に敷く砂の事です。
底砂の効果は主に2つあり
- 水槽内の見た目をよくする
- 砂にバクテリアを住みつかせ、水質を安定させる
底砂は見た目以上に水質を安定させる効果があるため、特に初めての飼育の際には入れておくことをおススメします。
バクテリアという微生物は、水中の有害物質を分解してくれるので、ろ過フィルターと同じような機能を持っています。
水中の壁や底などの面やザラザラしたところに住みつくことができるので、砂を入れることでたくさんのバクテリアを住みつかせることが可能になります。
メダカの底砂に使われるものは
- 大磯砂
- ソイル
- 赤玉土
- 川砂
などがあり、基本は何でも大丈夫なのですが、水質を大きく変化させるようなものは避けてください。
初めての飼育は、大磯砂がおススメです。
大磯砂は崩れず粒も大き目なので、洗うなどの管理が楽です。
それぞれの底砂にメリットはあるのですが、ソイルや赤玉土は崩れやすいですし、川砂は細かいのでゴミだけを取り除きづらいので、初めは大磯砂をおススメしています。
照明
照明は必須ではないのですが、使用した方が飼育は安定します。
照明を使うメリットは4つあり
- メダカの生活リズムが整う
- 光を浴びることでメダカが強く育つ
- 水草が育つ
- 鑑賞しやすくなる
といったメリットがあります。
メダカは昼行性ですので、明るい時間に活発になり、暗い時間に休みます。
メダカの生活リズムを整えることで健康的に育つ上、日光を浴びることで強く育つともいわれています。
本来は太陽光に当てれば済むことなのですが、水槽を窓際に置いて太陽光をあてると
- 水槽のシリコンが劣化し、壊れることがある
- コケが生えやすくなり、管理が大変になる
といったデメリットがありますので、ガラス水槽を窓際に置くのは避けた方が良いです。
太陽光に当てられない分、水槽用のLED照明で代用します。
1日8時間ほどが目安ですが、繫殖も目指すなら13時間以上が目安になります。
毎日ON/OFFを繰り返すのは大変ですので、タイマー機能の付いたLED、またはコンセントタイマーを使用してルーティンを設定すると良いでしょう。
ヒーター
メダカは0~38度までなら生存は可能ですが、適正な水温は25~28度です。
15度を下回ると活性が鈍くなり、10度を下回るとエサも食べずにジッと越冬の準備をします。
室内で飼育する場合、低温での飼育はかなり難しくなりますので、メダカを元気に飼育したい場合はヒーターを入れておくようにしましょう。
サーモスタット機能の付いたヒーターであれば、自動で水温を調節してくれるので、基本的には放置で大丈夫です。
ヒーターを入れておけば、1年中元気な姿を見せてくれますよ。
しかし、ヒーターは壊れやすく保証期間は1年というのものも多いです。
初期不良で熱湯のようになってしまったという事例もあるので、必ず水温計も一緒に購入して水温のチェックするようにしましょう。
水槽の立ち上げ
飼育用品が揃ったら、水槽の立ち上げという準備を行います。
これを行っておくことでメダカの生存率はグッとあがりますので、やっておきましょう。
水槽の設置
まず、水槽と他に購入した飼育用品をセットしていきます。
- 水槽を直射日光の当たらない場所に置く
- 底砂を入れる
- フィルターを設置する
- 水を張る
- ヒーターの電源を入れる
ポイントは、必ず直射日光を当てないようにすることと、ヒーターの電源は最後にすることです。
特にヒーターは空焚きしてしまうと壊れることもあるので、必ず水につけた状態で電源を入れてください。
また、水草や流木などのレイアウト用品を購入した場合は、この時に一緒に入れておきましょう。
一週間ほどフィルターを回しておく
水槽の設置、レイアウトが完了したら、一週間ほどフィルター回しておきましょう。
メダカもいないのになぜフィルターを?と思うかと思いますが、水を張ったばかりの水槽にはまだバクテリアが住み着いていません。
バクテリアが住み着いていないと、有害物質を分解してくれる機能が水槽内に無いということになり、すぐメダカを入れてしまうとアンモニア中毒などで全滅…ということもありえます。
その水槽内に大切なバクテリアを、水槽内やフィルターに定着させておくことで、メダカを入れてもすぐに水質が悪くなってしまうことを防いでくれます。
環境が整ったらすぐにでもメダカを入れたい気持ちはあると思いますが、グッとこらえて一週間待つことで生存率が上がりますので、ぜひやっておいてください。
また、メダカが先に来てしまったり、どうしてもバクテリアの定着が待てないという場合は、PSBなどのバクテリア添加剤を入れると、環境が整いやすくなるのでおススメです。
飼育するメダカを購入する
水槽の立ち上げが終わり、環境が整ったらついにメダカを購入して水槽に入れていきます。
一つの水槽に入れられる数や、他に混泳できる生体、水槽に入れるときの注意について紹介します。
メダカは何匹購入する?
メダカは水槽の水1Lにつき1匹が基準とされています。
しかし、立ちあげたばかりの水槽ではバクテリアも最大の効果を発揮していませんので水質が悪化しやすいため、焦らず抑えめな数にしておくとよいでしょう。
- 30cm水槽:13L=13匹 (最初は5匹くらい)
- 45cm水槽:32L=32匹 (最初は10匹くらい)
- 60cm水槽:63L=63匹 (最初は20匹くらい)
水質だけでなく、後から色んな種類を入れたくなったりもするので、最初はカッコ内の数くらいがおススメです。
水替えを頻繁に行えば問題はないので、自信のある方は最初から最大数を入れてしまっても大丈夫です。
メダカと一緒に混泳できる生体は?
メダカはいろんな品種がいますので、メダカだけ入れても十分楽しめるのですが、他の生体も一緒に入れたいという方もいるでしょう。
メダカを食べない程度の大きさの淡水魚や、逆にメダカが食べてしまわないような生体であれば問題ありません。
定番は
- ネオンテトラ
- シマドジョウ
- コリドラス
- ミナミヌマエビ
- ヒメタニシ
このような生体になります。
特にコリドラスやミナミヌマエビなどはお掃除生体と言い、メダカが食べ残した餌を食べてるため、水質の悪化を防いでくれます。
ミナミヌマエビやヒメタニシなどは水槽のコケも食べてくれるので、景観も綺麗になりおススメです。
水合わせ
メダカを含む生体を買ってきたら、すぐ水槽に入れたいところですが、もう少し我慢です。
いきなり水槽の水にメダカを入れると、水温や水質の違いからショック死してしまうことがあります。
そのため、水合わせと言う工程を行います。
- カップやタッパーに水ごと移し、水槽に30分~1時間ほど浮かべておき、水温を合わせる
- 水槽の水を、カップにお玉一杯分ほど入れ、30分~1時間ほど待つ
- ②をあと2回(全3回)ほど繰り返し、慣らしていく
- メダカだけ水槽へ移す
全体で2~3時間ほどかかりますが、なるべく時間をかけると生存率がグンと上がります。
お迎えしたばかりのメダカを死なせてしまわないためにも、しっかり行っておきましょう。
メダカ飼育が始まったら
メダカを水槽に入れたら、ついにメダカ飼育の始まりです!
普通に育てるだけでしたら、基本的にはエサやりと水替えだけで問題ありません。
エサやりと水替えの頻度やコツをお伝えします。
エサやり
メダカの餌やりは、
- 1日1~2回
- 2~3分で食べきれる量
これだけ意識してあげたら大丈夫です。
忙しい人は1日1回でも問題ありませんが、1回に多くあげすぎないようにしてください。
餌が水中に残っている時間だけ、餌のタンパク質が溶け込んで水質が悪くなります。
水替えの頻度も高くなってしまうので、すぐに食べきれる量を上げるようにしましょう。
また、ヒーターで加温している場合は大丈夫ですが、水温が低い場合は気を付けてください。
15度を下回ったあたりから消化が悪くなりますので良消化フードを、10度を下回ると餌を食べなくなりますので春まで餌切りして越冬することになります。
冬場に餌を与えてしまったばかりに死なせてしまうということもありますので、温度管理はきちんとしておくことをおススメします。
水替え
メダカは室内飼育の場合、きちんと水替えしないと水質が悪くなってしまいます。
水替えの基準や方法としては
- 1~2週間に1回
- 全体の1/3程度の水を交換
- カルキを抜いた水を入れる
あくまで基準ですので、これより多いからダメ、少ないからダメということはありません。
逆にたくさん飼育している場合は水替えの頻度を多くした方が良いです。
水合わせのときと同じで、いきなり全換水してしまうとショック死してしまうこともあります。
水や水槽の面、底砂などにバクテリアが住み着いていますので、バクテリアのいる水を残しておくためにも1/3程度としています。
水換えの際はプロホースなどを使うと楽です。
底砂を吸い上げることなく、底にあるフンと水を吸い上げることができるので、持っておく良いですよ。
また、追加する水はカルキ抜きを使ってカルキを抜いた水を入れましょう。
苔が多く生えてしまったり、全体的にメダカの体調が落ちてきたなど、明らかに水質をリセットした方が良い場合には全換水します。
メダカ飼育に関するまとめ
始めてメダカ飼育をするための情報をお伝えしてきました。
まとめると
- 飼育用品を購入する
- 飼育用品を設置し、一週間フィルターを回す
- メダカなどの生体を購入する
- 水合わせをして生体を水槽に入れる
- 餌やりと水換えを繰り返す
細かいことはそれぞれのページにまとめてありますので、参考にしていただきながらメダカ飼育を楽しんでください。